透析看護
透析療法を必要としている患者さんおよびご家族が、療養生活に必要な技術の実践と合併症予防のための自己管理への指導を行います。末期腎不全期の腎代替療法の選択、透析導入、透析中断に関わる意思決定の支援を行います。透析療法を安全、安楽に実施するための、安全管理や透析条件の検討など、他職種と連携し、個別性に添ったチームアプローチをしていきます。
病院別 資格取得者数
| 笛吹中央病院:1名 | ![]() |
|---|
コンサルテーション例
透析療法管理
- 自己管理支援(食事療法、薬物療法)
- 合併症予防
- バスキュラーアクセス関連
- 腎臓リハビリテーション
意思決定支援
- 末期腎不全期における腎代替療法(透析・PD・腎移植)
- 透析見合わせ、中断、ラストPD
安全管理
- 感染予防対策
- 透析部門でのリスクマネジメント
- 災害対策管理
その他
- 社会資源の活用
- 透析分野での新人看護教育、現任教育
このほかニーズに合わせた研修会なども可能です。
現場でお困りのことがありましたら、お気軽にご相談ください。
認定看護師 活動報告
2019年2月紹介
わが国で透析療法が始まって約50年、救命が目的だった透析療法が社会復帰を可能にし、延命が出来るようになりました。日本透析医学会によれば、2017年末には患者総数321, 516人、平均透析歴は7.34年、平均年齢は68.4歳で、年々増加傾向です。透析患者の高齢化に伴い、自己管理不足、合併症管理、認知症など様々な問題が生じてきます。
これら問題に対して、透析療法も進歩しています。HDF(血液透析濾過)、I-HDF(間歇補充型血液透析濾過)、長時間透析、オーバーナイト透析、HHD(在宅透析)など、患者さんの病態や生活様式に合わせた選択肢が広がっています。透析看護は、各種腎代替療法の原理や特徴を理解し、高度で専門的な知識、技術を提供し、患者さんの療養生活の継続や生命予後、QOL(生活の質)の向上を目指します。そして最後まで尊厳をもって人生を全うすることを支えることが大きな役割といえます。
患者さんを支えていく上で大きな機動力となるのが、チーム医療です。医師、看護師のみならず、臨床工学士や理学療法士、ソーシャルワーカーなど他職種と連携を図り、共有した目標に向かって協働できるよう調整役を果たしていくことも重要です。
2018年に透析看護認定看護師となり、再び透析看護に携わる事ができ幸せを感じていますが、まだまだ認定としての活動はできていません。他認定看護師の先輩方を手本として、リソースナースとして活用できるよう、今は目の前の課題に一つづつ真剣に取り組んでいきたいと考えています。
笛吹中央病院 来城 順子
